(1)暑中コンクリートの打込みについて配慮すべき事項
- コンクリートの打込み温度は35℃以下とする
- コンクリートの練混ぜ~打込み終了まで1.5時間以内とする
- 打ち重ね時間間隔は2時間以内とする
- 吸水のおそれのある型枠、地盤は散水して湿潤状態にする
- コールドジョイントの発生を防止するために生コン車を極力途切れさせないようにする。
(2)暑中コンクリートの養生について配慮すべき事項
- 直射日光によるコンクリートの急激な温度上昇を防止し、湿潤に保つ
- プラスティックひび割れを防止するために散水や合成樹脂エマルジョンによる膜養生を行う。
- 養生終了後は、コンクリートが急激に乾燥しないような措置を講ずる
- 日平均気温が25度以上になり硬化速度が速くなっても、湿潤養生期間は普通ポルトランドセメントで5日以上とする。
- 打設後の初期に効果が進んでない時点で急激な乾燥によるひび割れ発生が認められた場合は、再振動、ダンピングなどによりひび割れを除去する。
その他
- 凝結が早まるため作業時間を確保するためにAE減水剤の遅延型を用いる
- 暑いとスランプが出にくいため単位水量が過大となる恐れがあるため、適切な調整を行う。単位水量が過大となると圧縮強度が低下するおそれがある
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